ロッドメイキング
ーオリジナルプロT編ー

−星野喜一の世界をお楽しみ下さい−


用意する材料

用意する材料
・ロッドドライヤー(ロッドを回転しエポキシ等を塗り乾燥させる為の低回転モーター)
・ブランク(素材)
・フェルール(ロッドとバットをつなぐものでリールシートが付いている)
・フェルール用コネクター(ロッドとフェルールの隙間を埋めるパーツ)
・スレッド(総巻き、ガイドを固定するの糸)
・グリップ(EVA)
・ニ液性エポキシ接着剤(24時間用 アラルダイト)
・ガイド
・バットキャップ
・熱収縮ゴム
・エポキシ系塗料
・耐水ペーパー(400番〜2000番
・ハケ
・マスキングテープ
・両面テープ
・ヘアードライヤー
・エポキシ系薄め液
・顔料50
・太目のようじ,割り箸など
・拭き取るもの(RZone ワイパー)
・小型の容器
・ボビンホルダー

総巻きロッドの製作

1.素材全体をソフト研摩で軽くこすり、研磨粉はRZワイパーなどで拭き取り乾燥させる。

ページのトップに戻る


ロッドの背側に印をつける。

※ロッドの背側は、ブランクの太い方を下にして手のひらで押し付け、転がすように曲げると
グリグリするところ(背側)、素直に曲げるところ(腰側)がわかる。

※ロッドの背側は、ブランクの太い方を下にして手のひらで押し付け、転がすように曲げると
グリグリするところ(背側)、素直に曲げるところ(腰側)がわかる。

ページのトップに戻る

3. ロッドの塗装

ロッドの下塗り塗装には、エポキシ顔料を使用する。
まずエポキシシーラーUを塗り、乾燥させる。1時間後薄め液を器の中に入れ、
薄め液をB:Fに分ける。
Bとエポキシ(デュラグロス液、B液混合し、よくかき混ぜます(3分程度)。
Fにエポキシ顔料を混ぜる。色の濃さは、適量。
ウワズミ液(着色)を別に分けたA液、B液とBの薄め液に混合。
塗る前にロッドを図のようにドライヤーモーターにセットし、モーターを回しながら
上部グリップでかくれる部分から塗りはじめ、塗りむらのないように均一に先端まで塗り
乾燥させる。3日間乾燥させること。

ページのトップに戻る


4.ロッドのコーティング

(ロッドコーティングは、日を変えて3回塗り)

ロッドのコーティングはエポキシコーティング剤を塗る。
塗る前にロッドを図のようにドライヤーモーターにセットし、モーターを回しながら
上部グリップでかくれる部分から塗りはじめ、塗りむらのないように均一に先端まで塗り
乾燥させる。
2回目の塗りで3日間乾燥させる 。エポキシ混合液は、別記作業を3回繰り返し
コーティングが完了する。(塗り重ねは、乾いてから)

※ エポキシコーティング剤は主剤1に対して硬化剤1、うすめ液1(1:1:1)の割合で
混ぜあわせるが、硬化剤が少しでも多いと固まりにくいので、硬化剤の量を5%位少なめ
泡が出ないように棒で静かに混ぜ合わる。
刷毛をうすめ液でぬらし、空気を抜いてから溶液へ刷毛をいれてかく拌。


原液

硬化剤
(5%程度少なめに)

うすめ液

乾燥

1回目 エポキシコーティング液
(研磨剤:スーパーファイン)

1

:    1    :

1

3日

2回目 エポキシコーティング液
(研磨剤:スーパーファイン)

1

:    1    :

1

3日

3回目 エポキシコーティング液
(研磨剤:ウルトラファイン)

1

:    1    :

1

3日

4回目 エポキシコーティング液

1

:    1    :

2

2〜3日

※ 

乾燥する日数は、夏前後(2日間)、冬前後(3日間)が目安となる。
3回目の仕上がりが良好ならば、4回目の塗りを(1:1:2)にして研磨し
5回目の塗りを(1:1:2)で塗って完成する。

塗り方のコツ

素材を回転させた状態で適量のエポキシをはけに付け、空気が入らないように
薄く筆をおくように塗る。元の方からも先端にかけて均一に塗り乾燥させる。塗り終えて
泡の出た部分は、ヘアードライヤーの温風をあて乾かすと泡が消えやすい。又,ストーブなどで
室温を高くして作業すると、泡が出にくく仕上がりがよくなる。ドライヤーモーターは、1回の
塗りで3〜4時間連続で回しある程度硬化したらモーターを止め自然に乾燥させる。

ページのトップに戻る


5.グリップとフェルールの取り付け

ロッドが完全に乾いたら、グリップ、フェルール用コネクター、フェルールをエポキシ系接着剤
(硬化12時間以上)で接着する。

接着剤を塗る前にロッドとコネクターの接着面を耐水ペーパーで研磨し、アルコールで
ふきとってください。(接着の強化)

フェルールをバット(リールがすでにバット接着されている)に接続し,リールを装着して
背とトップガイドの位置と合わせフェルール周りを接着する。
硬化の前に取り付け位置を数回点検。

ページのトップに戻る


6.ガイドの取り付け

ガイドを平面におき足が曲がっていないか点検する。
ガイドの取り付け位置をメジャーマスキングで測りながら正確に、先端からガイドの足を
テープやビニールテープ(二つともハサミで細かく切る)などで仮止めする。
全部仮止めしてからバットにリールをセットし実際にラインを通してオモリを下げて、
ラインがロッドに触れていないか確かめる。
ロッドを台座(図)に乗せ先端から順にロッドを回しながらにスレッドを巻いてゆく。
スレッドの巻き方は図の様にガイドの両サイドに巻く長さをあらかじめ決めておき、
左右同じ長さで巻く。

ページのトップに戻る



7.ガイドのコーティング

7.ガイドのコーティング

ガイドの取り付後、エポキシ液を下記の分量で、3回に分けて塗る。
1回目、2回目はうすめ液で薄め、最後の仕上げ(3回目)はうすめ液を入れずに
原液だけで塗るとふくらみができてきれいに仕上がる。
スレッド部分に塗ったエポキシ液は時間が経過すると下にたれてくる為、エポキシ液が
均一にいきわたるようにドライヤーモーターで3〜4時間回しながら硬化させる。

プロの裏技
ロッドを堅固に作るため塗料や総巻き糸の剥離防止にシーラーUの下塗りをします。(1時間乾燥)

原液 硬化剤 うすめ液 乾燥 ドライヤーモーター
一回目 1 1
(5%位少なめに)
50% 2〜3日 3〜4時間
二回目 30%
三回目 20% 3日位 6〜7時間

※乾燥する日数は、夏前後(2日間)、冬前後(3日間)が目安となる。

ページのトップに戻る


プロの裏技

ロッドを堅固に作るため塗料や総巻き糸の剥離防止にシーラーUの下塗りをします。(1時間乾燥)

Topページへ